セミナー報告!!訪日外国人激増時代・TPP時代の、外食の海外進出戦略~ASEAN進出22社の支援実績から学ぶ~

弊社代表の土屋晃のセミナーにご参加できなかった方向けに、セミナーの内容を可能な限り再現するページを作成してみました。

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TPP元年の今、ASEAN市場、環太平洋市場をどう見るか?

(小売・外食・サービス業編)

TPPの参画を決めた日本政府

その本心はどこにあるのでしょうか?

少子高齢化が進み、日本の国内市場の拡大を目指すために政府が打った政府の

第一の策が円安

第二の策が外国人観光客誘致

そして第三の策が、TPPなど関税条約締結で、日本企業の海外活動の保護・育成

なのです。

 

資源が無く、国土が狭い我が国の経営者は、明治維新以降アジアへ視野を広げておりました。

今回のTPP参画は、私たちの目を再びアジアへ向けるための大きなきっかけではないでしょうか?

アセンティア・ホールディングス

 

(要約)

私たちにとってはタイムマシンに乗っているようなものだと思うのです。

人口ボリュームが20代後半になったら、こんな外食が流行ったよな

中間層が拡大すると、こんなビジネスが流行ったよな

女性の社会進出で少子化傾向が進むと、子どもビジネスには、こんな変化があったよな

全て日本で経験、体験したことが、10年20年経てアセアンで発生するのです。

 

アセアン イコール 貧しい国では、決してありません。日本よりも豊かな国なのだという意識で見るべきです。

 

「アセアンに出て行かない理由?」最初の一歩を誰も教えて差し上げないからだと思います。

 

 

 

 

取り巻く環境の整理

・・・(中略)・・・

自己紹介は以上としまして、ちょっと環境を見てみましょう。

 

皆さんは日本で主に外食産業に属しています。

私がプライム・リンクを創業したのは1995年。

飲食のベンチャー企業の第二世代とでも言う時代です。

 

しかし、今や飲食ビジネス 三重苦(?)とも言われています。

・95年アルバイト650円 今は1000円超えている

・当時最高29兆円の市場がシュリンクして25兆円になっている

・客単価は下がり、

・人の数、胃袋の数少なくなれば 当然下がる

 

今でも勝っている飲食、飲食業態は沢山あるでしょうが

実際にはマーケットはどんどん縮小している

 

日本の人口

特に、生産年齢人口 15~64歳

1990年から減り続けている

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外食産業の市場規模は、生産年齢人口にシンクロしているのです。

日本だけの市場を見ていて本当に良いのか?

 

5年前に懐疑的になりました。

 

アジアに行ったほうが成功するのではないか?

 

 

アジア各国の人口ピラミッドを見てみましょう。青が男性、赤が女性です。

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インドネシア

どの年齢層の人口が一番多いのか?15歳~20歳です。この国は世界人口の4位

2億8000万人 という莫大な人口がいるというのがインドネシア

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ベトナム

人口は9000万人 ベトナム戦争の影響でベビーブームがあり、日本の団塊世代のように膨らんでいる世代があります。

 

 

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人口2500万人のマレーシア

0~5歳が一番多い 2078年まで人口が増え続ける人口構造

タイ

人口構造が若い人が少なくなっているが、陸続きのミャンマーやラオスからの流入があるので、あまり心配していません。

日本の外食は沢山出店しています

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シンガポールはアジアの国の中では高齢化した国

人口は550万人、東京23区のような大きさに550万人住んでいる

中華系が人口の70%。残りがインド系、マレー系、そして欧米系

シンガポールは経済大国 GDP 一人当たりGDPは日本を抜いている45,000米ドル

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私どもはこのアセアンで

シンガポール、タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム、フィリピン、台湾、香港で22社をお連れし、53店舗事業展開をしている

 

 

そのうちの一つ

広島のとんこつラーメン屋さん「バリ馬」

シンガポーリアンが一人客単価20ドル。

このラーメン屋さんでは、20ドル+サービス料10% セルフサービスの店は着かないが10%サービス料付く、消費税7%付く

1700円1800円でラーメンを食べる

それがシンガポール

 

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これが私たちの日本の人口ピラミッド

男性も女性も65~70歳が一番多い

駒のような形で若い方がどんどん減っている

若い人が多いとどういう国になるのか?

経済が活性化するのです

 

仕事をし始め、お金を稼ぎ始め、ものを買い始め、飲食もするし

人の数イコールパワー

 

若い人が多ければ多いほど、これから成長する

日本で飲食するなら一番人口が多い65歳70歳向けの業態

このかたがたがどれくらいの頻度で飲食利用するか

どれだけの量を食べるか

疑問なので、その辺も考えたら

 

 

これは30歳以下の人口が各国どれくらいいるか?

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若い人がどれだけいるか?を国際比較したもの。

赤いラインからシタが30歳以下

 

30歳以下の構成比率が一番高いのは、

70% というフィリピン 10人のうち7人が20代以下

インドネシアも65%

タイでも55%

アセアン6カ国合計しても実に60%が30歳以下

 

日本はどうか?35%という状態

 

 

これを見ても、アジアがどれだけ若いか

実際に行かれると、活気が違う。

後で話しますが、日本と違ってシンガポール人は将来に対する不安が全くない

だから稼いだ金を全部使う

シンガポール人はもともと家で食事を作らない

飲食のマーケットはすごいものがある

 

 

アジアの中間層人口は多いけど、お金持っているの?

そのくらいの単価で外食持っていくと成功するの?

中間層 世帯年収400万円くらいがどうなっているのか?

どんどん増えている

アジアの中間層 世帯年収400万円暮らすが増えている

普通に飲食するし、ものも買うし

90年から比較し6.5倍中間層が増えました

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400万円くらいの世帯年収 2008年8.8億人 普通に飲食できる

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みなさんインドネシアってどんな国? 何処でも日本も変わらない シャネルもルイ・ヴィトンもある 日本と変わらないと思う 欧米はともかく「アジアは貧乏でしょ?」ではないのです

アジアの中間層の推移は2010年9.4億人 2020年20億人になる

日本の人口の20倍の人がいる

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富裕層人口

500万円超 2020年には2.3億人

富裕層が生まれる

 

日本は500万円超はほとんど変わらない

2000年に2000万人が2020年に2.3億人

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そんなアジア、アセアンと日本を合算した人口ピラミッドはこちら、

総人口7億6600万人の巨大市場になる。

そして、TPP参加12カ国の人口ピラミッドはこちら

TPP2015

見え方がずいぶん変わってくる。

 

 

2015訪日率、訪日数、全世界2

そして2015年の訪日観光客数は、1974万人となった。目標としていた2000万人(2020年)を前倒しクリアは確実となった。

これは政府速報をグラフ化した資料。人数で多いのは中国だが、全人口の0.37%が訪日したに過ぎない。

しかし香港21%、台湾15%、韓国8%、シンガポール5%、タイとマレーシアが1%といかに日本が好きなのか?が読めてくる。

訪日とは、日本で日本食の経験をしたということ。

実際に日本に来て、日本の食や小売・サービスを利用した方々は、自国へ戻っても日本の本物がほしくなるのである。
(中略)

 

農水省によると、世界には88,700店舗の日本食レストランがある

そのうち日本人がやっているのは10%以下だという。

他は全てローカル(現地の外国人)の経営

 

今は、看板に『日本食』を掲げるだけで儲かるのが事実なのです。

 

7月にパリに行きました。

「さぬき」といううどん屋。てんぷらうどん2500円。

食べたが無茶まずい

ラーメンと餃子 2350円

無茶まずい

しかし、パリジェンヌが髪かき上げながらラーメン啜っている

これが現実。

 

WELCOME みんな求めている

 

海外の人は知っているので

 

何が好きか

JETRO(経済産業省の傘下の法人)が取ったアンケートデータがあります

世界主要国に、自国の料理で何が一番好きか?とたずねると、

アメリカ以外はナンバー1に日本食を挙げている。

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何処に行っても外さないのは「鮨」「てんぷら」

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日本で何店舗あるかは関係ない

本当の日本が来たであれば良い

 

日本にとって、アセアン市場は、今後どんどん成長する

 

私たちにとってはタイムマシンに乗っているようなものだと思うのです。

 

人口ボリュームが20代後半になったら、こんな外食が流行ったよな

中間層が拡大すると、こんなビジネスが流行ったよな

女性の社会進出で少子化傾向が進むと、子どもビジネスには、こんな変化があったよな

 

全て日本で経験、体験したことが、10年20年経てアセアンで発生するのです。

 

アセアンと言っても国の成り立ちと現状は様々ですから、個々に段階的に発展していく様子もある程度予測できるのです。

アセアン イコール 貧しい国では、決してありません。

名目GDP比較

実際にアセアンに進出している日本企業を見てみましょう

タイ国民なら誰もが知っている「8番ラーメン」。日本では北陸だけのチェーンですが、バンコクでは誰もが知っているラーメン店になっています。

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同じくタイに出店した日本の新鮮な魚介類を直送している海鮮居酒屋。

沖縄本店のこのオーナーは、タイに出店するなら、タイ人に認められる店を目指し、タイ人比率9割のお店を実現。多くの日本食は日本人相手であるのに対して、タイ人9割は飛びぬけている。

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ヒット業態で半径50mに3店舗も展開しています。

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日本では安売り床屋のQBハウスが、ちょっとおしゃれで日本の技術の店としてシンガポールの一般的床屋の倍の値段で繁盛しています。

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受験戦争厳しいシンガポールでは子供は皆近眼に。めがねも日本の誇る技術なのです。

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紳士服店も進出

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北海道のスイーツ屋さん。タイの大手ビール会社が直接北海道の会社にオファーし、ASEANの権利を得て展開しています。

 

 

アセンティア・ホールディングスでは、

シンガポールをはじめ、タイ、インドネシア、マレーシア、フィリピン、ベトナムのアセアン6カ国、ならびに香港・台湾における、海外進出の第一歩のご支援をしています。

具体的には、

・進出戦略立案

・進出国選び

・各種専門家紹介(会計、法律、設計、施工など)

・会社設立

・物件探し

・物件契約

・店舗施工の業者紹介

・開業販促支援

そして、開業後の店舗マネジメント支援として、シンガポールを中心にリアルでの「店長会議」を開催しています。喫茶店も居酒屋も小売店も業種は違いますが、異国の地で孤軍奮闘頑張る店長たちを集め情報交換し、相互モチベーションする機会です。

 

外食や小売・サービスでの進出であれば立地が極めて重要ですから、

先ず、第一歩を踏み出すためには、ショッピングモール立地を見て回る、「シンガポール視察ツアー」へのご参加をご提案しています。

 

アセアンへの踏み出し方を、実際に現場で見て感じていただく機会です。

 

是非、次はシンガポールでお会いしたいと存じます。ご清聴ありがとうございました。


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