二通りの「食」の文化

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2011年 7月 19日 (火) 社長ブログ by Akira Tsuchiya

食文化とはよく言ったもので、食は文化と密接に繋がっている。

世界中で器を持って食べるのは日本しかないのではないかというぐらい珍しいし、箸の文化もそうだ。

韓国でも中国でも同じアジアにありながら、器はもたない。

西洋にいたっては、ナイフとフォーク両手に持っているのでなおさらだ。

国の食べ物によって食器類もかわってくるのだろうが。。。

食の「物」も食の「仕方」も国によって異なり、それが文化となっている。

「物」についても、ある国で非常に高価な食べ物が、ある国では捨てられている。

捨てるとまでは言わなくとも、一つ一つの食材に対しての国によって価値が違うことは理解できるだろう。そこに目をつけて、輸出入で儲けているのが商社だ。

いずれにせよ、国が変われば、食べ「物」も食べ「方」も変わる。

それが食文化というものだ。

皆で同じ鍋を突付く文化のない国で、鍋物は敬遠されるだろう。人の箸と同じところに箸を入れることに抵抗があるだろう。

たくさんのものを注文して皆で食べる文化に、ひとり一品づつの料理は抵抗があるだろう。

バーベキューの文化のあるところに日本の焼肉は流行るだろう。

食べながら、アルコールを飲む文化のない国で居酒屋は抵抗があるだろう。

実際に香港の日系居酒屋などはファミレス状態だ。ほとんどアルコールドリンクがでない。

※昨日お会いしたお客様(香港人)には、やり方が間違っていると言われましたが。。。彼の飲食店(香港で10店舗)では食べながら飲む状態になっているそうだ。

それぞれの国に根ざした代え難い文化がある。

食やサービスの輸出とは、それらに挑戦していくことなのだろうか?

文化が違うと啓蒙活動が必要になる。食べ方もわからない食べ物を食べるのは抵抗があり、浸透させるには時間と熱意が必要だ。

かって日本にハンバーガーが入ってきたとき、新聞の論鋒は非常に厳しかった。

「けしからん、立ったまま、食べ歩くとは何事か?日本文化を汚すつもりか?」と。

それぞれの国のサービス、それぞれの国の文化。

世界中を見ると、テーブルサービスレストランはまだまだ食文化の壁を越えられていないようだ。

食べ「物」は文化の壁を越えられても、食べ「方」「サービス」はなかなか壁を超えられない。習慣に起因するものなのだろうが、なかなかむつかしい。

実際に世界中の飲食チェーンをみると火を見るよりもあきらかだ。店舗数だけを考えると世界中に1000店舗をこえるような飲食店はそのほとんどがファーストフードだ。

それぞれの国の食べ「物」がファーストフードという「提供の仕方」によってサーブされている。

ハンバーガー、フライドチキン、コーヒー、ベーカリー、ケーキ、麺類。etc

日本のファーストフード、牛丼、ラーメン。見る限り実際にそうなっている。

これからは、うどんもそばも。。。

スローフード、ファーストフード。

今後、世界の覇権をとれる業態は、どんな業態だろうか?

ps

最近、世界をいろいろな角度から見ています。

アセンティア・ホールディングス

土屋 あきら

AssentiaHoldings

Akira Tsuchiya


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