【社長Blog】店で思うこと

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2016年 9月 5日 (月) ニュース&プレスリリース, 社長ブログ by Akira Tsuchiya

この25年間、関わってきたビジネスはフランチャイズビジネスか飲食業ビジネス。このどちらかだ。

 

日本かアジアか、その違いはあるけど。。
サービス業であれ、飲食業であれ、実際の店舗を構えることになる。

そこには社員、パートナー(アルバイト)が多く存在する。

最大の従業員数は「レストラン サンマルク」1店舗社員3〜4名に、雇用アルバイトは70名。

朝7時から夜の11時閉店まで、その前後の作業含めるとその前後2時間はお店に誰かがいる。

1店舗の従業員70名オーバー。もう一つの中小企業だ。。。

社員3名それぞれの派閥、それに付随するパートナー。キッチンとホール。そのセクショナリズム。

店舗では、いろんな問題が発生する。

お店のかかえる問題点は、お店に入った瞬間にわかる。

とくに店舗内のコミュニケーションが良く出来ている店舗とそうでない店舗。

社員とパートナー、パートナー同志。企業文化ならぬ、店舗文化があるかどうか?

風土はどうか?

お店に行くたびに思う。

お店の中のコミュニケーションレベルが高い店舗は、店舗文化もしっかりしていて、店長の考えが浸透している。

そしてそのような店舗は往々にして売上が高い。

経営者がお店に入った時に、その顔を覚えているか?

店長が、経営者の顔を教えているか?

お店に入ったときに感じる第一印象は、お客様がお店に入った時に感じる印象と同じだ。

お店の数字状況は、POSから送られてくるデータによって把握できる。

それでは把握できない部分が非常に重要で、そのためにお店にいく。

店舗を決め、優先順位を決めて、頻度を決めて。。

そうやって店を臨店して店長と会話して店の状況を判断していく。

普段エリアマネージャーがやること、SVがやることをたまに社長が行う。

ここに意味がある。問題店を把握し、店長とSVと一緒に解決していく。

このサイクルの継続。

プライム・リンク時代、総店舗500店舗あった中で直営は70店舗。

その店舗を上記のように意志を持って周っていた。

直営の問題解決、店舗改善に一番効果があったもの。
それは上記の店舗臨店とパートナー(アルバイト)懇親会だ。
これは社長である私とアルバイトだけの会。それ以外は誰も参加できない。

ベストな人数は10名くらいまで。深くコミュニケーションできる範囲がベストだ。

アルバイトは店長推薦。社長に直接影響して欲しいアルバイトが選ばれる。

懇親会は会社の会議室でお菓子を食べながら、ゆるい雰囲気で進めていく。

仕事の話、経営理念の話、就職の話、将来の夢の話、家族の話、彼氏彼女の話。。。
様々な相談事。店長ではできない人生のはるか先輩の視点からの話。そして価値観のすり合わせ。

みんな人生に不安で、就職に不安で、人生の先輩に教えを請いたいと思っている。

 

自分自身の生の声で直接伝えていく。

 

 

この会を行うことによって多くのアルバイトが入社してくれた。
多くのアルバイトの仕事への姿勢が変わっていく。

店長からは、店舗での業務がしやすくなった。という声が多かった。

店舗の店舗風土を変えるには店長一人ではなかなか難しい、店長も入れた店舗従業員の20〜30%が

同じ志になってくれたら店は一気に変わる。

店長が人事異動した店舗は尚更。
だからこそ変わらぬ会社理念や文化、仕事の姿勢は社長が直接語るべき。

魂を伝える、語り部になるべきだ。

しかし、それを行わない社長が多い。現場との繋がりが一番たのしい。彼らの頑張りを見れる。

理由は、時間がない。店舗のアルバイト教育は店長がやるべき。他に重要な仕事がある。。。

経営者の一番の仕事は、採用教育と戦略(ハードとソフト)と教えられた。

戦略(ハードとソフト)については次回語ることにして、この採用教育を考えた場合、会社の収益改善の一番の近道は、直営店舗の収益改善にあるわけだから、人に任せている場合ではない。

それには店舗の風土改善が必要であり、そしてまた風土を形作るのは、店舗で働く大半を占めるアルバイトに起因することが多い。

風土も仕組みもサービスもホスピタリティーも。

お客様が感じる店舗へのイメージの大半はアルバイトに起因する。

そこに直接影響する、改善する。そんな仕組みが重要だ。

それがパートナー(アルバイト)懇親会だった。

はっきりいって、直営店舗の風土改善と数字改善はアルバイトに直接影響したほうが効果覿面。

また採用という観点から考えても、自社内青田刈りの意味がある。

彼らに影響して、ふるいにかけて直接口説く。その繰り返し。。

採用ができない、教育ができないという声を多く耳にする昨今。

果たして、どれだけ本気で自社のアルバイトの人生に影響して、口説いているだろうか?

最近、ASEANの店舗をまわりながらそんなことを感じた。

アセンティア・ホールディングス
土屋

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