【社長Blog】世界で戦えるフランチャイズビジネス、その前に。

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2018年 6月 3日 (日) ニュース&プレスリリース, 社長ブログ by Akira Tsuchiya

日本のフランチャイズビジネスを担いで世界に出て、早8年。
世界各国でいろんな経験をしてきました。
日本のフランチャイズはまだまだ世界で戦える、進出できると思う半面、日本国内のフランチャイズに対する独特のイメージ、いびつな本部と加盟店の関係が目につくようになってきました。
多分このままでは日本のフランチャイズは世界に広がっていかないと断言できます。
それは次の理由からです。ここを解決していかないといけません。
・本部と加盟店の関係
だれがいつからそうしたのか?
「本部が親で加盟店がこども。。。」
こんな関係をフランチャイズのスキームとして説明する国は日本くらいでしょう。
あくまで本部と加盟店は対等の関係。これがフランチャイズです。
「加盟金を払ったのに本部はなにもしてくれない」・・・。
日本でありがちな加盟店のクレームです。アメリカでは考えられません。
本部は、今まで積み上げたノウハウを仕組化して加盟店に譲渡する。
加盟店は早期の成功のために、時間を買う感覚で本部を自分で見て、選んで契約する
あくまで、役割分担がある対等の関係です。
「この本部には仕組みがない。加盟店も成功していない」と判断するのであれば契約しなければいいだけの話です。
本部の言うことを鵜呑みにせずに自分で見て、足を運んで、判断して、自己責任で契約する。
ここが大事です。自分で判断できない企業は契約しないほうが良いのです。
本部サイドはそれを加盟店にしっかり理解して貰う必要があります。
・間違った海外の加盟店の選び方
日本のFC本部と話していて感じるのは、すこし日本や海外で有名になったら海外のからの問い合せが本部に入ってきます。
自分たちの事業はこんなにも世界中から問い合わせを受けている、すごいんだという誤解。
そんな問い合わせアメリカのFC本部には山のように来ています。
そんな小さなことで舞い上がらずに、地に足をつけてFC開発を勧めていかないといけません。
また問い合せしてくる加盟店がほんとに契約すべき企業かどうかはわかりません。
2〜3回の面談で何がわかるでしょうか?
相手方の会社の規模を大事にするFC本部がありました。。。
自分たちは財閥としか契約しない、大手の海外財閥から問い合わせが来ている。
多くの場合そのような契約は失敗に終わります。
多くの失敗を見てきました。アジアに展開した 日本のFC大手M社、Y社、etc
このような場合、基本的にFCの本質を理解していない本部と加盟店の契約になってしまって成功するわけがありません。
大手の財閥だから良いでしょうと言って商談を持ってくるのは大概が、大手商社、銀行、あたりでしょう。
海外にネットワークがある(といってもFCのプロではないので企業を選定できない)から、とりあえず財閥を紹介する。
結局はそのような財閥と提携しても、そのFC事業は彼らの事業規模からすると鼻くそのような規模なのです。
だれが優秀な人材を突っ込んでその事業を成功させようとするでしょうか?
本当の海外のFC提携先の選び方はそうではありません。
誰と契約するか?これが一番大事です。
・本部のリスク、加盟店のリスク
加盟店は加盟金を払い、事業を展開するので失敗したら金銭的なリスクがあるといいます。
本部には全くリスクがないと思ってる関係者が多いようです。
加盟契約する場合、加盟側以上に本部にはもっと大きなリスクがあります。
これを理解している、加盟者、ましてや本部は少ないと思います。
本部の一番大きなリスクはレピュテーション リスク(信用リスク)です。
日本でも海外でも、あるエリア、国で加盟店が出店して、もしうまく行かずにすぐに閉店した場合、そのイメージはそのエリアの顧客に永久に残ります。また海外の場合、その国でその事業が失敗したというイメージが残り、その国におけるその事業はその後マスター権利をほしい、事業展開したいという企業が出てくることは稀でしょう。
これほどに大きなリスクはありません。どんどんそのFC事業のブランドバリューが劣化しているのです。
もしその国を直営で展開していたら大成功して、次々に加盟希望企業が出てきていたかもしれません。
大きなリスク、FC事業を展開する上で一番大事な「信用」それがなくなるのです。
自社の事業が旬のうちに海外に売り切りたいので手伝ってほしいというFC本部がありました。
このような本部発想のFC事業が成功するでしょうか?
そのような事業に食いつくのは、繁盛店であればなんでも自国で流行ると思っているミーハーの金持ちのご子息たちであり、お遊び事業です。
案の定、その事業は一気に飽きられ海外での展開は収束しています。
息の長い事業にしていかなければなりません。それがFC事業なのです。
また、FCは面倒くさい、自信がないから、ライセンスで展開したいという本部企業があります。
発想が全く逆なのです。ライセンスで成功した海外飲食事業があるでしょうか?
ことごとくすべてを自国流に変えられ、何屋かわからなくなって、その寿命を全うしています。。。
→ライセンスがなぜ成功しないか?についてはまた後日に書きます。
だからこそ、FCで展開する以上、本部は慎重に加盟店選びを行うべきなのです。
「結婚する前にどのように相手を判断するのか?」
そんな感じでしょうか?
さて、パートナーとなる加盟店をどう判断しますか?
アセンティア ホールディングスには独自の加盟店判断基準がります。
AssentiaHoldings, Inc.
Akira Tsuchiya

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