企業が創り出すもの。

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2009年 10月 15日 (木) 社長ブログ by Akira Tsuchiya

昨年の決算発表。

日立7880億円の赤字、トヨタ4610億円の赤字、シャープ、ソニー。。

赤字のオンパレードだ。

こんな中、創業来、過去最高の利益を上げている企業が2社ある。

オリエンタルランド(ディズニーランド経営)と任天堂だ。

この2社には共通点がある。

それは何か?

2社ともモノ(コモディティー)を売っていないということだ。

100年に一度といわれるこの景況感の中で景気の波を受け

苦しも企業もあれば、これほどもまでの不況でも順調に

伸びている企業がある。

その差は何か?

順調に行っている企業がこの不況を予想していたわけではない。

ならばなぜに今伸びているのか?

それは「モノ」を売っていないからだ。

では、オリエンタルランドや任天堂は何を売っているのか?

任天堂はWiiだろう、オリエンタルランドはディズニーだろう。

その考え方では本質は見抜けない。

ディズニーランドに入る時にお金の対価として頂くものは、

チケットという紙切れだ。

紙切れに5000円も6000円も払う人はいない。

ディズニーの売っているのも、それは、体験(エクスペリエンス)だ。

アメリカで第3次産業の次に来るもの、それは経験経済(体験経済)

エクスペリエンスエコノミーである。と言われ続けてきた。

任天堂もそうだ。Wiiという箱に対してお金を払っているのではない。

Wii得られる体験や、家族のコミュニケーション、

「体験・経験」を売っているのだ。

アップルもそうだ。iphone3Gが非常に順調で素晴らしい決算をしている。

これも携帯電話を売っているのではなく、iphoneを使って得られる、

普通の電話では味わえない、体験、

Appストアで購入できる数々の経験を買っている。

体験経済、経験経済。

1995年に株式会社プライムリンクを作ったとき、理念を

「感動共有業」に決めた。

その想いは今も変わらない。

体験や、経験を共有する企業になりたい。

顧客の喜びや悲しみも共有できる企業になりたい。

顧客がいつも遊びに戻ってくる企業になりたい。

顧客との距離が非常に近い企業になりたい。

ビジネスとはフランチャイズとは、理念共有体だ。

この軸をぶらしてはいけない。

なに屋かわからなくなる。

ビジネスが社会や世界を変えていく。

そんな仕事に従事したい。

今のスナッピーオークションズもそうだ。

顧客との距離が非常に近い。

喜びを肌で感じることができる。

世の中に広げていくこと。使命観を持って。

仕事の内容で人は育つ。どんな仕事につくかでその環境が人を作る。

経営者は人を作る仕事。

尊敬する経営者に言われたことがある。

「芸術家が時代の色を創る。」

「音楽家が時代の音を創る。」

「建築家が時代の形を創る。」

「経営者は時代の人を創り続ける。」

そんな理念の基に本気で仕事する人間が増えてくると

世界も変わっていくような気がする。

 

アセンティア・ホールディングス
土屋 晃

Assentia Holdings,Inc.
Akira Tsuchiya

 


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