少子化地方都市成功ビジネス~女性編~(3)

フランチャイズは経営を学ぶこと

フランチャイズビジネスが日本で広がり始めた昭和の時代。

ダスキンにしてもモスバーガーにしても、それぞれのフランチャイズは各本部の『志』や『理念』、『本部経営者のカリスマ』でグイグイ加盟店を引っ張るケースが多かったように思い出されます。

 

いや、そのようなリーダーシップの無いフランチャイズは成長せずに淘汰されてしまったというのが正確な表現かもしれません。

それが理由で、「フランチャイズとは、経営を学ぶ場である」とまで言われていました。

 

それが、いつの間にか、「経営」ではなく「業態」に注目の軸が移ってきてしまったように思えてなりません。

 

今回出会ったのは、ある意味では古い形のフランチャイズではあるが、世の中の流れが速く、先が見えにくい時代においては、むしろ

「本質」を振り返り、

「本質」に忠実であるべき

だと思うと、まさにフランチャイズの「本質」が詰まったケースであるように思うので、私としては少々反省の意味も含めて、その観点でご紹介したいと思います。

 

昨年2018年1月に開催された日経フランチャイズショーの出展ブースを回る中で非常に気になった「ミスエステ」というエステフランチャイズ。

それは業界的に気になったことと、ブースで出会った本部経営者の発言内容に気になり、リサーチを進めてみました。

 

「経営を学べるフランチャイズに出会えたことが感動です」

昨年2018年秋に1号店を開業された経営者のインタビューを実施しました。

「経営を学べるフランチャイズに出会えたことが感動です」とは、そのインタビューでその加盟店経営者がしみじみおっしゃった一言でありました。

 

「経営を学べる、経営を教えてくれるフランチャイズなど、これまで無かった。」

既に3つのフランチャイズ(不動産、住宅、コンビニ)に加盟してきた社長は他との比較も込めて語気を強く語られました。

「儲かってる?純資産は幾ら?」

ミスエステの田部社長と初めて面談した際に、言われた質問が、「純資産は幾ら?」であったと言います。

 

初対面の最初の質問だったそうです。

 

大阪漫才的な質問ではなく、企業経営を数年続けている中で、何を目標において経営をしているか?の確認の質問であり、

本部経営者として加盟店に対して、持続性ある企業経営をするためには、是非とも指標にしてほしいという願いを込めた質問が「純資産は?」という質問であったのです。

 

会社の売上や借金の額は答えられても、「純資産は幾ら」と即答できる経営者はどれほどいるでしょう。

 

ただ企業経営において、年々変わる売上や利益に目を向けるのではなく、蓄積している純資産にこだわる経営を本部経営者は自ら目指しているし、加盟店にも伝えている。

 

純資産が蓄積されていれば、経営環境の変化に対応できる、社員を幸せに導いていける。そう考える本部経営者には、この業界での苦節の日々があった上での到達した経営観であったのです。

 

エステ、女性向けビジネス

地方でも強いエステ業界

エステ業界は近年注目を集めている。

外食産業が長年のデフレで20年前と変わらぬ客単価で収益性が下がり苦しんでいる中で、この業界は順調な伸びを示している。

興味深いのは三越伊勢丹グループがソシエワールドを買収するなど、異業種からの大型参入も増えているということだ。

「美しくありたい」という女性の根源的欲求に応えるビジネスは、都会でも地方でも成り立つビジネスともいえる。

今回加盟店取材をさせていただいた方は、人口6万8000人の静岡県伊東市でミスエステを開業されている。

伊東市は、伊豆半島の東側の温泉観光地。そこで住宅不動産・コンビニエンスストアをフランチャイズ加盟されているマルチフランチャイジーだった。

エステの対象は観光客ではなく、地元の女性。20代~30代の地元の未経験女性を採用し、地元の女性向けのエステを展開している。

2018年9月初旬にプレオープンをし、合計8日間の稼働をし、今は本格稼働への準備期間なのだが、業績を聞いて驚いた。

最初の20日で初期投資2000万円の75%程度の売上が確定(売上金として回収)しているというだ。

 

オープン前に従業員のトレーニング相手(モデル)としてお願いしていた地元の友人・知人を中心に8日間に100名近い方にご利用いただき、74%の方が継続利用の注文をしているというのである。

数字の詳細を述べるのは控えるが、にわかに信じがたい数字である。加盟店経営者も当初の計画の2倍以上の実績だという。

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今後も、地方でも展開出来る事業を探します。

 

 

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